2024.12.23

プレミアムイベント「加加阿の旅」が
お客様を笑顔にし、スタッフを成長させた理由。

2023年の1月~2月にかけて開催されたイベント「加加阿の旅」。それぞれが役割を持ってこのイベントに参加した3人に話を聞きました。3人の話から、イベントの舞台裏や若手が急成長する理由が見えてきました。

小寺千恵Chie Kodera
2008年中途入社 営業部グループ長
辻井奈々羽Nanaha Tsujii
2022年新卒入社 上桂店
越智菜々香Nanaka Ochi
2022年新卒入社 京都伊勢丹B1店

京の文化が色濃く根付く祇園で開催された

チョコレート×和のイベントはこうして始まった。

―2023年、大好評のうちに幕を閉じた「加加阿の旅」。こちらのイベントに参加された3人にお集まりいただきました。「加加阿の旅」とはどんなイベントで、皆さんはどのように関わっていたのか教えていただけますでしょうか。

小寺:イベントの会場となった加加阿365祇園店はマールブランシュのショコラトリーです。チョコレートのお店ですから、一番のかき入れ時であるバレンタインの時期にお客様に店舗の魅力を訴求したいと思っていました。そこで、2023年のバレンタイン前に営業部で「加加阿の旅」というイベントを立ち上げたのです。私はグループ長として加加阿365祇園店を管轄しており、イベントの運営に携わりました。そんな「加加阿の旅」というイベントを開催するにあたって各店舗から参加者を公募したところ、辻井さん、越智さんを始めとするスタッフが集まってくれたんですよね。

辻井:はい。私は当時、京都北山本店におりまして、喫茶を担当していたこともあって店長から「知見を広げるために参加してみては?」とお声掛けいただきました。ただ、正直なところ、最初は不安もありまして。というのも、加加阿365祇園店はもともとお茶屋さんを改装してお店にしており、一階が店舗で二階には普段は使っていない特別な客間があるんです。今回イベントを開催するのはその特別な客間なので、作法や所作の美しさが求められると思い、経験の浅い自分にできるだろうかと思ってしまいました。それでも、結果として学ぶことが多くて、背中を押してくださった店長や、受け入れてくださった小寺さんに深く感謝しています。

越智:私も辻井さんと同じで、当時の店長からイベントについて教えていただきました。普段は店頭で物販をしていたので、喫茶という新しい接客を経験してみたいなと思って、参加を決意しました。イベントの内容としては、ウェルカムドリンクから始まり、最初のチョコレートにはこの紅茶、次のデザートにはこの紅茶といったように、それぞれのデザートに合わせたペアリングティーをお出しするスイーツコースを楽しんでいただくものになっていました。加加阿365祇園店というお店のことや、イベントで提供するお菓子のことなどの知識がほとんどなかったので、お客様にきちんと説明ができるだろうかという心配はありましたが、先輩方に支えられながら一から勉強して乗り越えることができました。

小寺:本当にプレミアムなイベントなので、ご参加いただくのは1日にペア3組の6名様のみです。1日1時間半程度のイベントを1月下旬から2月初旬にかけて5回実施しました。定員も限られているので、ご参加いただくのはマールブランシュのジョイフルバトン会員様限定。さらに、ご応募いただいたなかから抽選で選ばせていただきました。想像を超える数のご応募をいただき、ファンになってくださっているお客様の多さと想いの強さを改めて実感しましたね。

お客様との会話に花が咲き、絆が深まる。

店舗とまた違う接客経験がもたらすものとは。

―イベント実施までに準備作業もあったと思います。どのような準備を経て、イベントが始まったのでしょうか。

越智:店舗での通常業務をしつつ、ミーティングに参加してイベントについての説明を受けました。提供するのは普段、加加阿365祇園店で販売している品物やイベント限定の特別な品物もあり、いくつかは実際に試食させていただきました。やはり、自分で食べてみないとお客様に伝えできないこともありますので。まずは商品を知って、そこからお客様にどう伝えたらいいか、どう伝えたらワクワクしていただけるかを自分なりに考えていきました。

辻井:私もそうでしたね。その後、何回か全体でリハーサルをして、イベントの参加メンバーの皆さんと改善点などを話し合ってから本番に臨みました。

小寺:実際にイベントが始まると私の出番はほぼ最初のご挨拶のみで、辻井さん、越智さんのお二人や他のスタッフの接客を見ていました。特にお二人は会話力やコミュニケーション能力のレベルが高くて、とても助けられましたね。

辻井:ありがとうございます。お客様とじっくりとお話しすることができて、非常に良い経験になりました。実は、お客様のなかに京都北山本店の常連のお客様がいらっしゃいまして、イベントを通して常連さんに私の名前を覚えてもらうきっかけになったんです。後日、店舗に来てくださったお客様に「辻井さんいる?」とお声掛けをいただけて、とても嬉しかったです。そういった会員様との絆づくりができるのも、イベントに参加してよかったことの一つですね。

越智:私の場合は自分の店舗のお客様にはお会いできませんでしたが、それでも、とてもいい経験をさせていただきました。お客様と接するなかで、私よりもマールブランシュの各店舗を回っている方がいらっしゃったり、皆さんが本当にマールブランシュを愛してくださっているのが伝わってきて、私も負けていられないなと決意を新たにしました。

辻井:分かります。マールブランシュのファンの方が来てくださっているので、一つ話を振れば三つ四つは返してくださるんですよね。お客様から「昔はこんなケーキがあってね」というように私の知らないことまで教えていただいたこともありました。

小寺:お二人は接客も素晴らしかったですし、ミーティングや反省会の際にも、しっかりと意見を出してくれましたね。そして、それを若手の意見だからと軽視する人は誰もいなくて、次はこうしてみようとか、お二人の意見が反映されて、イベントでのパフォーマンスが回を重ねるごとに良くなるのが印象的でした。

イベントの経験が新しい一歩を踏み出す勇気に。

これからも、それぞれの挑戦は続いていく。

―お客様から大好評で、参加したスタッフも良い経験ができたという「加加阿の旅」はイベントとして大成功だったと思います。そんなイベントを通して皆さんが得たことは何でしょうか?

辻井:イベントを通して得たものは本当に大きいと思います。店舗で接客をしていると、どうしてもお客様からオーダーを聞いて品物をお渡しするだけの流れになってしまいがちです。でも、イベントでの接客ではもう一歩踏み込んで、お客様のプライベートについてのお話をおうかがいできるため、絆を深めていけると感じました。店舗での接客だけにこだわるのではなく、機会があれば新しいことにチャレンジすることで自分の接客の引き出しをさらに広げていきたいですね。

越智:私も今回のイベントを通して得られたものは大きく、思い切って挑戦して良かったと思いました。ロマンライフには、経験不足の若手でも参加したいイベントやプロジェクトに手を挙げればチャレンジさせてもらえる環境があるので、これからも積極的に挑戦していきたいですね。大変なこともあると思いますが、それらが自分の成長に繋がっていくと分かったので、もう不安を感じることはないと思います。

小寺:お二人から嬉しいコメントをもらえて、イベントの運営側としては大満足です。今後も多くの若手スタッフがイベントに参加してくれたら嬉しいですね。例えば、店舗を異動して新しいことに挑戦する際も、自分にできるかなと不安を感じることもあるでしょう。でも、そういうときに右も左も分からずに参加したイベントでお客様の笑顔にして、お話しをして喜んでもらったことで自分も幸せになった、成長できたという経験をしていると、また新しいことに挑戦する勇気が湧いて、次の一歩を踏み出しやすくなると思うんです。だからこそ辻井さんや越智さんのように、これからも多くのスタッフにイベントでしか味わえない、この接客の喜びを感じてほしいなと思っています。

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