―以前、掲げられていたスローガン「100-1=0」。これは100人のお客様のうち1人にマイナスな接客をすれば、他の99人のお客様まで離れてしまうという強い意味を持ったスローガンだったそうですね。100人すべてのお客様を、常に最高の接客でお迎えするための施策として、接客ロールプレイングコンテストが誕生したとお聞きしています。
堀部:そうですね。まず営業部のなかで人材育成プロジェクトが立ち上がり、私も先輩社員にお声がけいただいて運営に参加しました。そこで接客ロールプレイングコンテストという一つのイベントを実施することが決まったんです。参加者の接客スキルをチェックするという目的もありますが、それ以上に日頃のみんなの頑張りを披露して認め合う楽しいイベントにしたいという想いがありました。
田中:堀部さんたちが運営されているなか、私は第1回大会に参加しました。ちょうど私が後輩の育成に携わり始めた時期だったこともあり、人の接客はよく見ていたんですが、自身の接客を客観的に見る機会がなくて。接客ロールプレイングコンテストはスキルアップの絶好の機会だと思い、チャレンジすることにしたんです。
中島:田中さんが出場された第1回大会のあと、私が出場したのは第2回大会でした。当時、第1回大会は本当に素晴らしい大会だったと聞いていました。会社としても未知のチャレンジでしたが、そんな中でもみんなが全力を出し切って、涙あり笑いありの素敵な大会になったと。そこで、第2回大会に出てみないかという話をいただいたんです。第2回大会からは各店舗から一人出場者を選ぶルールに変わりました。つまりお店の代表として出場することになるわけです。それが自分でいいのかという不安はありましたが、思い切ってチャレンジしました。
堀部:大会の出場者は田中さん、中島さんのように選抜された社員15名ほどで、審査員は各店の店長15名と社長以下幹部の方が10名ほどです。また、出場者はお客様役の社員に対して接客をしていきます。お客様役を担当する社員も大会の成功のカギを握る重要な役割ですので、事前にお客様役の研修を実施するのも私たち運営側の仕事です。立ち上げの際は手探りで苦労もありましたが、つい先日、第3回大会が開催されて好評のうちに幕を閉じました。運営側としてはノウハウを蓄積し、新しい意見を取り入れながらイベントをさらに進化させていきたいと考えています。